「諦めた恋」

私が後悔していること。それは恋を諦めたことです。

10年程前の話になりますが、当時、私はお付き合いをしている恋人がいました。お互い28歳。結婚適齢期。将来を見据えた話も出ていました。このままいけば、彼と結婚するんだろうなぁ…。良くそんなことを考えたものです。

そんな私の前に現れたのは、彼の母親です。理由は分かりませんが、私を気に入らなかった彼女は、事あるごとに嫌味を言うようになりました。

A型の私の血液型を聞いてきては、「ウチの家系には、A型っていないのよね。」
お酒の飲めない私に向かって、「お酒が飲めない子ってつまらないのよね。つまみも知らないし。」

こんなのは序の口で、口では言えなようなひどいことも、彼のいないところで散々言われました。

彼は長男。私がお嫁に行けば、ゆくゆくは彼の母親の老後の面倒を見なくてはなりません。
私は彼が大好きでしたので、そこまで視野に入れながら、頑張って彼ママに負けないようにと、彼とのお付き合いを続けていました。
しかし、ある日言われた一言がどうしても許せず、この家の嫁にはなれないと悟った私は、彼と別れることを決意しました。

あの時は、それが正しい選択だと思いましたが、あれから、彼以上に好きになれる人に出会えず、ずっと一人でいる私は、あの時の別れを後悔せずにはいられないのです。